Whole Love Kyoto の すべて
- 京都でつくり、京都で販売する
- 秘密の街・京都
- Old is New
- 学んだことを製品として、デザインする
- 無理を言って困らせる=濃厚なコミュニケーション
- Archive
- KYOTO T5
- 直営店 / アクセス
京都でつくり、京都で販売する
Whole Love KyotoのWhole(ホール)は、ホールケーキのホールです。
丸く、大きく、包むような京都Loveです。
2018年、京都の春の風物詩「都をどり」(祇園甲部の芸舞妓の踊り)を契機として、脚光を浴びたWLKの活動は、その後ブランドとなり、今に至ります。
そんなルーツがあるため、WLKの顧客には芸舞妓さんも多く、だからこそ「こんなもんは京都やない」という製品は作れません。
日々、厳しい目に鍛えられています。
私たちの拠点となっている街、京都の土産物には「京都」と書いていたら、それで売れるみたいな商品が多くあります。
それに反抗したい思いも強く、WLKは京都で作って、京都で販売することにしています。
また、日本中あるいは世界中、どこでも同じものが作れる今だからこそここでしか作れないことの価値を共有したい気持ちもあります。
秘密の街・京都
京都でしかできないことは、職人との共同制作です。ここにはクレイジーな伝統的手仕事が残っています。截金(きりがね)、漆、扇子、畳、金物、仏具、染屋、織物、箔…あげればきりがなく、こんな多様性は世界的に見ても他に類がありません。
また多くの街で姿を消しつつある、専門店もまだまだ残っています。お茶、絵具、箸、昆布、簪(かんざし)、針、呉服、油…こちらもきりがなく。
それらが、1つのホールケーキになっているわけで京都のイメージを形づくり、これまでもこれからも人を惹きつけるのだと思います。
それは何回食べても、何回通ってもまだまだ分からない/知らないことだらけという街の深みであり、秘密の街・京都のおいしさの秘訣です。
Old is New
WLKのデザインは、作りたいものから始まりません。まず、人との出会いがあります。専門店や職人の話を聞かせてもらうこと。そこから一緒にできることはないか、とお互いが考え始めます。
何か閃いた時は、それが製品になっています。
そのプロセスの積み上げの中で、WLKが気づいたことが現在スローガンのようになっているOld is New(古いものは新しい)の言葉です。
分かりやすい例として「藁(ワラ)」をあげると日本人は昔からお米を食べていますが、その藁を利用して、草鞋(ワラジ)、蓑(ミノ)といった衣服から納豆のような食材、座るもの飾るもの、屋根、そしてお米を運ぶ米俵まで、作っていました。
昔の人は草鞋がダメになったら、そのまま道に脱ぎ捨てたそうですがこれは微生物によって分解され、自然に還ります。
現代にはない、とても美しい循環です。
Old is New。
こんな知恵が工夫が、どのジャンルにもあるのです。だから毎回の対話は常に驚きに満ちているのと、今、市井に売ってる物事と比べて、なんて無駄がないんだと感心することばかりです。
学んだことを製品として、デザインする
ですから、WLKの製品デザインに必須のエッセンスは「学び」です。
長い歴史の中で人から人へ継いできた、知恵、素材、技法、工夫、考え方。
それらを製品として、お客様に届けたいという思いがあります。
WLKが学んだことをお洒落と共に届けたい。
自分たちが驚いたこと、心に響いたことは、きっと同じ時代を生きる人にも、届くはず。
「このような新しいことに職人は反対しないのですか」という質問を受けることがありますが、反対されたことはありません。
イケズな方もいらっしゃいますし、電話では埒が明かないこともありますが顔を合わせて話すと面白がってやろうとしてくれる方が圧倒的に多いです。でも、まあ、顔を合わせないと進まないかもしれません。だから京都でないとできないことと思いもします。
製品を通して届けるだけでなく、より直接的にと望むお客様のためには職人スタジオツアーやオンランワークショップを開催しています。
これはオンラインで京都の職人と繋がり、教えてもらいながら作るという時間の共有です。
無理を言って困らせる=濃厚なコミュニケーション
WLKの製品の肝心はフィールドワーク、リサーチ、出会うことです。
このプロセスに関しては京都芸術大学内機関・KYOTO T5(京都伝統文化イノベーション研究センター)と連携して行っています。
教育機関との連携は、他にもRoyal College of Art(イギリス)、HEAD Geneve(スイス)、BURG(ドイツ)など、欧州の芸術大学との共同研究制作も行っています。
皮肉なことに欧州の方が日本の伝統的な仕事に関心があります。
また、外からの視点で見てもらうことで、WLKだけでは気づけなかった価値を知ることになりとてもエキサイティング。
そして、欧州のショップや美術館で製品が展示・販売されることにも繋がっています。
すべては秘密のホールケーキ、京都のおかげ。
今、京都のあれこれが残っているのも、京都の商いの方法や、市井の人々の支えのおかげ。
今、WLKは京都に感謝する立場でしかありませんがそのうちには、京都からWLKがあってよかったなと感謝される方にもなりたいなと思っています。
そのために、もっと踏み込んでリサーチを重ねること、もっと会うこと、会うこと、笑わせること、迷惑をかけること、新しい無理を言って、困らせること、
そしてより良い製品を京都からお客様に届けることそれが私たちの、なんていうか、ポリシーです。
Archive
2017
―― April.
「都をどり」(京都)にて、HANAO SHOES®️を展示・発表。July.藤井大丸(京都)にて発売。一澤信三郎帆布とのコラボレーション鞄を発表。Sep.D&DEPARTMENT KYOTOにて受注会開催。Oct.野田秀樹「東京キャラバン」(主演:松たか子)の衣装にHANAO SHOES®️が採用。Dec.BEAMS JAPANにて初の東京での販売。
2018
―― March.
l'arabesque(Milano)、LIBERTY (London)、SELFRIDGES (London)にて販売。April.「都をどり」(京都)にて、HANAO SHOES®️を販売。
京都芸術大学にて、KYOTO TRADITION AL CULTURE INNOVATION LABORATORY (KYOTO T5)発足。
WLKと共同で活動。May.フランシス・フォード・コッポラ/映画監督(Francis Ford Coppola)
ソフィア・コッポラ/映画監督(Sofia Carmina Coppla)が
京都下鴨神社にてHANAO SHOES®️を履き、持ち帰る。
―― July.
東京江戸WEEK(上野)にて販売。Aug.JR京都伊勢丹にて販売。
2019
―― April.
Milan Design Week に出展。(協力 : 小嶋商店、石清水八幡宮、株式会社エイブル)Apple 京都にて、京都の伝統文化のイノベーションについてプレゼンテーションとワークショップを開催。June.イオンモールKYOTO Sakura 館5 階T-JOY KYOTO にて、小さな継続型POP UP SHOP スペースを設置。
―― Sep.
MAISON & OBJET PARIS 2020 に出展。
―― Oct.
KYOTO T5 とWLK の一連の取り組みに関して評価され、GOOD DESIGN AWARD 2019 受賞。Nov.パリ装飾美術館(MAD Paris)開催の、「Marche et démarche. Une histoire de la chaussure
(中世から現代までの歩行と靴のデザインの展覧会)」において、HANAO SHOES®が展示販売。
京都ゆにくろリニューアルオープンに合わせた、ローカルな京都を集めた展示に参加。Dec.映画「男はつらいよ」シリーズの50 周年となる新作を記念して、BEAMS、MOONSTAR、Whole Love Kyoto の3 社によるコラボレーションアイテム「男はつらいよ 雪駄スニーカー」が限定販売。
2020
―― April.
HANAO SHOESとTOCHUが ニューヨークADC AWARD2020 MERITを受賞。
―― Oct.
TOCHUが GOOD DESIGN AWARD 2020 を受賞。梅田阪急百貨店にて販売。
Whole Love Kyoto フラッグショップがオープン。
―― Nov.
PARCO東急ハンズ心斎橋にて販売。
―― Dec.
HANAO SHOES が OMOTENASHI SELECTION2020 を受賞
2021
―― March.
GRASSI Museum(Leipzig)の“Cultural Affairs. Art without Borders”展にて展示後、美術館のコレクションとして収蔵。L’ARABESQUE (Milano)にて販売。
―― May.
KYOTO T5と共にデザインした「INODA COFFEE GRAPHICS」をイノダコーヒ(京都)にて発売。
―― Sep.
京都大丸に出店し、 HANAO SHOSE JAPANを発表。
―― Oct.
京都100年カルタが GOOD DESIGN AWARD 2021 を受賞。
―― Dec.
PASS THE BATON(祇園)にて販売。
KYOTO T5 との連携
KYOTO T5は「京都伝統文化イノベーション研究センター」の略称で、京都芸術大学が運営している組織です。
Whole Love KyotoはKYOTO T5と連携し、京都の伝統文化のアーカイブとそれが誘発するイノベーティブな製品を販売していきます。
ご存知のように、「いいね」というのは簡単ですが、それを「買う」となるとハードルが上がります。伝統文化の直面している課題です。
私たちは、売ること買うことが最も強いコミュニケーションだと考えています。
買って始まる「ストーリー」があります。
買うことで始まる「関係」があります。
Whole Love KyotoとKYOTO T5は、京都の伝統文化の関係人口を増やす取り組みを共同で行っています。
Webでも連携しており、
KYOTO T5ではたくさんの読み物を用意しています。
Shop
京都市左京区田中東高原町40
営業時間:11:00-19:00
075-744-6152
ここでは、WLKの全商品をご購入いただけると共に、デザインスタジオの雰囲気や、未発表のサンプルもご覧いただけます。オーダーも受付ています。またCHIMASKIのジュエリーもご購入いただけます。