舞妓さんとうめぼし
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種はどうしよう
この間、うどんにのったうめぼしを見て思い出した、舞妓さんと種のこと。
食べられないけど口に入っちゃうあれこれ、みなさんはどうしてますか?うめぼしの種、スイカの種、さくらんぼの種、葡萄の皮。舞妓さんにデビューして間もない頃はとにかくお行儀よくしていないといけない、ということで頭はがんじがらめなので、これらが目の前に出されると、口にする前からどうやって出すんだろう?とオドオドしていました。
当時15歳、私は考えます。ハンカチの上に出す、とか、フォークやなんかの上に出すとか。でもなんかペってしてるところ自体見られたらまずい感じがして、全部違うな、どうしよう、ぐるぐる、みたいな。その間口のなかには種が一つ増え、二つ増え。
結局、全部飲み込んでました。うめぼしの種だって飲み込んでました。種の方もびっくりしてたと思います。でもこれができたらもう怖くありません。なんでもこいです。見てる方はなにも残ってない器を不思議に思っていたかもしれません。「こいつ全部たべたんか?」と気味悪がって、変人だ、もう呼ぶのやめとこ、とかなってたかもしれません。私の方は私の方で、喉を通る異物にぞっとしながら頑張って涼しい顔でにこにこしてました。変な根性のあり方でなんとか凌いでいたんですね。
マナーの習得
そうは言っても、そこから22歳までのうちになんとか種を口から出す方法は習得しています。そうじゃなかったら、身体中種だらけで大変です。方法というのも決して大層なものではなくて、お話が盛り上がっている頃を見計らって手で隠しながら、とかそんな程度のものなのですが。
食事の仕方も、お座敷の空気の読み方も、本当にひとつひとつ、徐々に徐々にこなせる、こなれるものなのです。今はそういった勘を鈍らせないように暮らしていきたいものだなあと、思っています。それに、この頃のおかげでどんな大きさの錠剤もおちゃのこさいさいだし!



