
安本さんとの出逢い(short story)
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花緒の仕立て
同じ“花緒を仕立てる職人”でも、職人にはそれぞれ個性や得意分野があるものです。生地や仕立て方によって、それが作れる職人と作れない職人というのは、どうしてもあります。
私たちが普段お願いしている滋賀県長浜市の花緒職人さんとは別の仕立て方ができる花緒職人を探しているときに、ブランド設立時からお世話になっている「ちょぼや」(京都市祇園四条にある草履/下駄の老舗)の櫻井さんが一軒、繋げてくださいました。それが安本さんとの出逢いです。

写真: 、や(ちょぼや)櫻井さん
「株式会社 安本」(京都市太秦)
西陣織を主として和装小物を扱っています。柄や色がおとなしいものもあれば変わって煌びやかなものがあったりと様々ですが「上品さやセンス」の部分で全てのものに「安本らしさ」の一貫性を感じます。

写真:安本さんが取り扱う西陣織
今回新しくお披露目した花緒は安本さんがお持ちの生地の中から、新年を祝い、華やかながらも足元をしとやかに演出するようなものを選びました。
安本さんにはお抱えの職人さん(大阪)がいらっしゃるので、今回の花緒は生地も仕立ても安本さんが手をかけてくださいました。
花緒が仕上がった後に知ったのですが、その花緒職人さん、実はブランド設立当初からお世話になっていた和装小物老舗の「菊之好」(大阪)お抱えの職人さんでもあった方でした。(菊之好さんも安本さんも大きく問屋さんですが、自社の製品をつくってくれる職人さんが、たまたま両社を掛け持ちで請け負っていたということです。)
このことはWhole Love Kyotoにとって運命的なことなのです。
かつて菊之好さんが廃業するまで、HANAO SHOESの多くの花緒はその職人さんが仕立てた花緒で。また「HANAO SHOES JAPAN」企画で素材や厚みも全く違う47種類の生地を花緒に仕立ててくださっていたのもその方だったのです。

写真:菊之好さんの花緒
お互い、続けていたからこそのことですが 巡り巡ってまた花緒の依頼ができること。菊之好さんや安本さんが認める仕立ての花緒をまた仕入れられること、ブランドとして、とても嬉しいことです。
新年を迎える、祝う一足にぜひ。実物を近くでよく見たい方は店舗へぜひお越しください。
Chihana Mizobe